初級までの朝鮮語・初級からの朝鮮語 

当サイトの用語について

 弊サイトで朝鮮語についての説明のために使用している主な用語です。
配列は五十音順です。

下称形(かしょうけい)

 相手が同輩、または目下の場合の「〜だ。する」のような文体。한다체 (−−体) と呼んでいるもの一般を指す。不特定多数を想定した新聞記事などの文章や、会話でも使われる。また間接話法においても重要な要素となっている。
上称形パンマル も参照のこと。

活用(かつよう)

 文法用語としての「活用」は、語幹語尾がつくことを指す。

韓国語(かんこくご)

 大韓民国で使用されている言語というイメージが日本では強いが、朝鮮民主主義人民共和国で使用されている言語、大韓民国で使用されている言語に本質的な違いはない。ただし地域や国語政策による違いはある。主として朝鮮半島を中心として使用されている言語の総称としても使用可能と思うが、このサイトでは朝鮮語を採用する。朝鮮語(ちょうせんご)の項も参照のこと。

基本形(きほんけい)

 用言の活用前の形。用言の辞書の見出し語の形。用言は一つの例外もなく 다 で終わる。

形容詞(けいようし)

 状態を表す用言。語尾には、形容詞につけるタイプのものと、動詞につけるタイプのものがあるので、形容詞と動詞の区分は重要。おおむね日本語の感覚で大丈夫だが、日本語の感覚では形容詞に思えるのに朝鮮語では動詞という用言もある。
また、形容詞的にも動詞的にも使う、あるいは形容詞でも動詞でもある用言も存在する。動詞の項も参考のこと。
   ex.
        好きな人(日:形容詞)/ 좋아하는 사람(朝:動詞)
        크다 大きい(形容詞)/ 大きくなる、育つ(動詞)

語幹(ごかん)

 様々な意味を表し分ける語尾がつく土台となるもの。基本形から 다 を除いたものに母音がついた語基の形態をとって表れる。
母音語幹、ㄹ語幹、子音語幹というのは、基本形から 다 を除いたものの末音によって分類した言い方。ㄹ も立派な子音であるが、末音が ㄹ で終わるものは子音語幹につくべき語尾がつかないで母音語幹につく語尾がつくので(ex. Ⅱ'-ㅂ니다)ㄹ語幹として独立させている。ㄹ変則(変格)と呼び慣わす向きもある。
「語幹」という用語は、「語尾がつく土台」と「다 を除いたもの」の異なる次元での意味を持って使われており、注意が必要である。当サイトでは「語尾がつく土台」の意味で使用している。
文法の特効薬 語基について」参照のこと。

語基(ごき)

 語幹の持つ三つのヴァリエイションを語基と言う。語幹に語尾がつく際に、基本形から 다 を除いたものに媒介として母音が入るが、媒介としての母音までを含めたものを語基という。母音の種類によって、第Ⅰ語基、第Ⅱ語基、第Ⅲ語基がある。
文法の特効薬 語基について」参照のこと。

語尾(ごび)

 用言の語幹について様々な意味を表し分ける文法的な部品。単独でも、組み合わせても使われ、そのヴァリエイションは多彩を極める。語尾はそのどれもが、どの語基につくか分類可能。
文法の特効薬 語尾一覧」参照のこと。

指定詞(していし)

 体言とともに使われて「〜である 〜でない」と物事を指し示す -이다 と 아니다 の二語。特に -이다 は、母音で終わる体言につく時は 이 が省略可能なので注意。
   ex.
        백선기이다. / 백선기다. 白宣基だ。

終声(しゅうせい)

 音節の最後の子音。ハングルは立体的な構図で音節を表記するが、その最後に書く部分の子音字の音を指す。받침 と言う。

上称形(じょうしょうけい)

 相手が目上の場合の「〜です。〜ます」のような文体。합니다체・해요체 (−−体) と呼ばれているもの一般を指す。 합니다체 がかしこまった感じを与えるのに対して、해요체 は丁寧さは保ちつつも幾分くだけた感じを与える。
下称形パンマル も参照のこと。

初声(しょせい)

 音節の最初の子音。ハングルは立体的な構図で音節を表記するが、その最初に書く部分の子音字の音を指す。

存在詞(そんざいし)

 「ある、いる」「ない、いない」と、存在の有無を表す 있다 と 없다、尊敬語の 계시다 の三語。動詞的にも形容詞的にも活用するので独立した品詞となっている。

体言(たいげん)

 名詞や副詞、助詞など語形に変化がない語。

朝鮮語(ちょうせんご)

 主に朝鮮半島で使われている言語の総称。朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国での使用言語の総称。朝鮮語と韓国語を別物のように受け取る風潮もあるが、地域や国語政策による違いはあるものの全く同じ言語である。このサイトでは朝鮮語を総称として使用している。韓国語(かんこくご)の項も参照のこと。

動詞(どうし)

 動作を表す用言。語尾には、動詞につけるタイプのものと、形容詞につけるタイプのものがあるので、動詞と形容詞の区分は重要。日本語の感覚では動詞であるのに朝鮮語では形容詞であるものもあるので注意が必要である。形容詞の項も参照のこと。
   ex.
        奔走する(日:動詞)/ 분주[奔走]하다(朝:形容詞「慌ただしい」)

パンマル

 반말 。同輩の知り合いや目下の者に対する際の話し言葉の文体。日本語で俗に言うところの「タメ語、タメ口」に当たるか。Ⅲ-요 の 요 がとれた形、その他の終止形の語尾で 요 がつき得る語尾に 요 がつかない形(ex. ㄹ까 など)をとって現れる。知らない者同士のケンカや、こどもが小さいうちは親に向かって使う、独り言を言う、なども含めて、私的な日常的場面では한다체 とともに頻繁に使われる。
上称形下称形 も参照のこと。

補助用言(ほじょようげん)

 それ自体は動詞や形容詞などの性格を持たず、先行する用言の性質を受け継ぐ用言を補助用言と呼ぶ。否定Ⅰ-지 않다、未達/不可能Ⅰ-지 못하다 の 않다 と 못하다 の二語。これらは -지 の前が動詞なら動詞的に、形容詞なら形容詞的に活用する。
否定Ⅰ-지 않다未達/不可能Ⅰ-지 못하다 も参照のこと。
   ex.
        妥協しない 타협하지 않는다.(動詞的に活用)
        適当ではない 적당하지 않다.(形容詞的に活用)
        宗教の自由を享受できない国民 종교의 자유를 누리지 못하는 국민(動詞的に活用)
        思慮の足りない行動 사려깊지 못한 행동(形容詞的に活用)

用言(ようげん)

 動詞・形容詞・存在詞・指定詞を指す。基本形は 다 で終わり、다 を除いた語幹に様々な語尾がつくことで活用され、語形に変化がある語。

liaison(リエゾン)

 存在しなかった音が入り込むこと。フランス語などで有名だが、朝鮮語でもリエゾンが起こる。単語や文節の結びつきの中で起きる現象で、朝鮮語では合成語や文節の間へのnの挿入が顕著である。終声の初声化のことも広い意味でリエゾンと言える。

分かち書き(わかちがき)

 朝鮮語は基本的にハングルでのみ書かれることが多いので、文章の要素と要素の間(文節間、名詞の羅列による複合語など)にスペースを入れて表記する。これを分かち書き 띄어쓰기 と言う。スペースを入れずにくっつけて表記することを 붙여쓰기 と言うが、띄어쓰기 と 붙여쓰기 の基準は曖昧で恣意的に過ぎると思われるものもある。大体において日本語の文節に当たるものを分かち書きするが、複数の名詞の羅列などの複合語などはそれぞれの要素を分かち書きしてしまうものも多い。
   ex.
        一度 한 번( 띄어쓰기 したもの)/ 한번( 붙여쓰기 したもの)
        家電製品 가전 제품( 띄어쓰기 している)
        白宣基さん 백선기 씨(敬称の「〜さん」は普通 띄어쓰기 する)
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