初級までの朝鮮語・初級からの朝鮮語 

文法の特効薬【語基】

語基について

正格|変格 正格活用 変格活用
語基|語幹 母音語幹 ㄹ語幹 子音語幹 母音語幹 ㄹ語幹 子音語幹
第Ⅰ語基 基本形から 다 を除いたものと同じ形。 基本形から 다 を除いたものと同じ形。
第Ⅱ語基 第Ⅰ語基と同じ形。 으 がつく。 第Ⅰ語基と同じ形。 으 が変則的。
第Ⅲ語基 아 または 어 がつく。 아 または 어 が変則的。
※表をスワイプすると隠れている部分が表示されます。

 尾頭つきの魚を買ったら、まずは三枚におろしましょう。おろしてから刺身にする、煮付けにする、昆布で締める、冷凍するなどの処理が始まります。朝鮮語の用言も三枚におろしてください。使い勝手がまるで違ってきます。保存にも適しています。

 具体的には、基本形から 다 を取り除いたら、語尾をつけるための接着剤としての母音を装着します。これが朝鮮語の文法のコツである「語基」です。

 語基には、母音の種類によって、第Ⅰ語基第Ⅱ語基第Ⅲ語基 の3つがあります。正格活用変格活用がありますが、それぞれたいへん規則的なものです。
ローマ数字を使うのは慣習です。1・2・3でも、イ・ロ・ハでも、A・B・Cだって構わないのですが、そこが慣習です。市販の教材では、語基を「活用形、型」と呼んだり、第Ⅰ語基を固定系、第Ⅱ語基を母音子音系、第Ⅲ語基を陰陽系と名付けているものもあります。いずれも結局は同じ内容です。

 ㄹ語幹ですが、これはしかたないんですね。ㄹ も立派な子音ではあるのですが、表を見ておわかりのように、なぜか母音語幹と同じ動きをします。これではいくら ㄹ が子音とは言っても、子音語幹に含めることはできません。母音語幹だというのも無理ですから、ㄹ語幹として独立させてあります。

 ㄹ語幹として独立させてある理由はもう一つあります。なぜ?と問われてもお答えできないのですが、後ろにつく語尾によっては、なぜか ㄹ が脱落してしまうという、おかしな現象が起きるのです。朝鮮語は可愛らしいですね。なぜ脱落するのかですって? ですから、それはわからないんです。いろいろ調べてみたら、おおよそこんなふうになっていました、というのが「文法」ですから。自然現象の調査結果みたいなものです。勝手に作っちゃいけないのです。捏造になりますから。
詳しくは第Ⅰ語基第Ⅱ語基をご参照ください。

 朝鮮語の語尾はいずれの 語基につくか明快に分類できるので、語基に合わせて語尾を3つのグループに分けて覚えるのが早道です。
例えば、第Ⅰ語基につく語尾はこれとこれ、のように語基ごとに整理をすると、語尾のつけ間違いがなくなりますし、辞書を引く際にも基本形への復元がスムースになります。


第Ⅲ語基だけが変則的な変格活用(母音語幹)
 母音語幹なので、第Ⅲ語基だけ変則的な変形をします。
変格活用は、不思議なことに(あるいは当然)よく使う用言に多く表れますが、よく使うということは、それだけ慣れやすいということです。

第Ⅱ語基と第Ⅲ語基が変則的な変格活用(子音語幹)
 変則的と言っても、規則性のある可愛らしい変化です。てんで理解不能というものではありません。
子音語幹なので、第Ⅲ語基のみならず第Ⅱ語基でも変化があります。

語基と語尾 その他
 用言をさまざまに使い分ける部品としての語尾がつく土台である語基。語基のポイントをさらに詳しく見てみましょう。

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