韓国語学習支援サイト 

日録 2016年
連載

2016.01.29(金)
 おかげさまで拙著『ひとりでもどんどん学べる はじめての韓国語』は、「好調な滑り出し(勇気のある編集者様情報)」ということでございます。版元と読者に迷惑を掛けないのがモットーの管理者としては、ちょっとだけ安心しましたが、油断は禁物です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 油断もしないと息が詰まって息苦しいので、「 連載記事」に新コーナーを設けてみました。これが管理者の息抜きですが、仕事でもあるというのが切ないですね。
題して「手書きハングルの世界」です。

 機械的に作られたハングルのフォント。金属活字ならまだしも、昨今の印刷書体は味気ありません。正しく、スタイリッシュで、見やすいフォント。印刷物やモニター上に溢れかえる綺麗なハングルという文字からは、生身の熱、ぬくもり、体温が感じられません。面白みに欠けるってことです。

手書きハングルの世界
 そう思っていた管理者は、気が向くと手書きのハングルを写真に撮ったりしてきました。撮って取りっぱなし。特に何もしてこなかったのですが、良い物件に出会ったのです。
詳しくは「手書きハングルの世界」をご覧いただきたいのですが、まあとにかく良い物件でした。人に見せるときの見せびらかしの気持ちが一切無い、真っ向勝負の手書き物件を入手したのです。これを放っておく手は無い。皆様にお裾分けしたい。そう管理者は思ったのです。お、見せびらかしたいのは管理者のほうですね。お恥ずかしい。

 まずは朝鮮語学習の箸休めに是非どうぞ。結局、朝鮮語のことしか書いていませんが。それが弊サイトですから。



2016.01.10(日)
 やっとお知らせできます。このようにして本ができあがりました。待ってくださっていた方も、そもそもご存じなかった方も、買ってください。あけすけなのも管理者の美点のひとつです。

『ひとりでもどんどん学べる はじめての韓国語』
 韓国語の独習書を一冊、というご注文をいただいたのが2013年9月末日あたり。苦節というほど苦しくも長くもなかった二年と数ヶ月。脱稿まで時間がかかった上に、修正に修正が重なり、削除に削除も重なり、不思議なことに追加に追加も重なりました。管理者は気が遠くなりかけたこともあります。やっぱり長かったのです。
あまつさえ朝鮮半島と日本の間に流れる変な空気のせいもあって、発売時期にも影響があったのではないかと、これは憶測の域を出ませんが、ともかく時間がかかりました。

 かけた手間と時間の分だけ管理者にとって可愛い本です。アスク出版の勇敢な編集者様にとってはなおさらだろうと思います。この場を借りて、勇敢な編集者様の丁寧なお仕事と根気にお礼申し上げます。ありがとうございました。続編は要りませんか?

 とにもかくにも、見やすさと分かりやすさ、そしてガチガチにハードコアなきちんとした朝鮮語の仕組みについての解説と反復練習が身上の本です。ご判断は読者にお任せいたします。  詳しい目次とサンプルをご用意しましたので、是非どうぞ。
  ●『ひとりでもどんどん学べる はじめての韓国語』【目次と内容の詳細なサンプル】 



2016.01.02(土)
2016年の年賀状 初級までの朝鮮語・初級から先の朝鮮語
 새해 복 많이 받으십시오.
 あけましておめでとうございます。
本年も弊サイトをご愛顧くだされば幸いこれに勝るものございません。 ご指導ご鞭撻のほどなにとぞよろしくお願い申し上げます。

2016年 丙申 병신 正月
「初級までの朝鮮語・初級から先の朝鮮語」管理者
白宣基 백선기 ペク・ソンギ 敬白

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 十干(甲 갑 、乙 을 、丙 병 、丁 정 、戊 무 、己 기 、庚 경 、辛 신 、壬 임 、癸 계 )と十二支(子 자 、丑 축 、寅 인 、卯 묘 、辰 진 、巳 사 、午 오 、未 미 、申 신 、酉 유 、戌 술 、亥 해 )を一文字ずつ組み合わせて二字のセットにすると、全部で六十通りになります。詳しくは「使える朝鮮語【八字】」をご参照ください。

 そんなわけで、今年2016年は丙申 병신 です。「ひのえさる」ですね。至ってふつうの良い年ですが、朝鮮語的にはちょっとアレです。

 병신 の同音異義語で [ 病身 ] というものがあります。「病気にかかった身体」くらいの意味の漢字の組み合わせですが、意味はそれだけではありません。年の初めの辞書の引き初めとして、手元の『朝鮮語辞典』(小学館)を引いてみましょう。

병신2 [ 病身 ] [ pjɔːŋʃin ]
1 体の一部に障害のある人.
2 病身、病気の身.
3 ばか、間抜け、あほう.
4 (器物の)傷物、半端. 뚜껑이 없어 〜이 된 주발. ふたが無くて半端な鉢.

 日本語と朝鮮語で、同じ漢字を使う漢語(漢字語)のうち、意味範疇が異なっていたり、ずれがあったりする語が数百あります。

 同じ単語を使っていても、互いに異なったり、ずれた意味で使っていることに気づかないと、気持ちは通じないままのことがあります。そんなディスコニュにケーションを完全に無くすことはできませんが、減らすことはできるでしょう。そして、こういう現象があることを知っていることは、ディスコニュにケーションが原因の悲しみに対する心の緩衝材として役に立ってくれると思うのです。そう思ったからこそ、いささか正月らしくない意味を持った朝鮮語を辞書からご紹介した次第です。

 弊サイトが皆様の生活の緩衝材としてもお役に立てるよう、精進いたします。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

初級から先の朝鮮語  初級までの朝鮮語・初級からの朝鮮語