韓国語学習支援サイト 

お薦めの本

本 お薦めの韓国語関連の本です。有用です。
ページ下段には当サイトを通じて購入されたとアマゾンが見なした韓国、朝鮮語関連の書籍のリストをジャンル別にリスト化しました。ご参照ください。
また、購入なさった結果を四半期ごとに報告しています。

『ひとりでもどんどん学べる はじめての韓国語』
 世に数多ある韓国語の入門書に新たに一石を投じ、一席のお伺いを申し上げる本書は、弊サイト管理者の執筆です。
 管理者は、「単語? 覚えればいいじゃん。文法? 気持ちが伝わればいいじゃん。字? 読めなくてもいいじゃん。書くこともないし。ちょっと通じればいいんだもん」という正直な人が好きです。そんな人が、さらにもう一歩踏み出して、きちんとオリジナルのセンテンスを作ることができるようになっていただきたいと思って書きました。
 ハングルという文字の字形と音の説明と練習、朝鮮語の仕組の説明と練習、助詞の説明と練習、語尾の説明と練習。合間にコラム。
いいじゃん、と面倒くさがる方にこそバランスの良い栄養の摂取をお薦めしたい管理者は、真っ正面から韓国語の初学者に向き合いました。口当たりはマイルド、腹持ちが良い本です。もしかしたら内容を詰め込みすぎたかもしれません。と、今でも思うくらいに、入門書としてはハイグレードです。当初原稿の3分の2にまで削られましたが、それでもなお十分な量です。
 詳しくは管理者オリジナルの「『ひとりでもどんどん学べる はじめての韓国語』目次と内容の詳細なサンプル」をご参照ください。


台湾で繁体字版も出ています。
『無師自通!韓語文法基礎課』
台湾華語による推薦文もございます。
面白いですよ。よろしければ台湾旅行の際にお求めください。
『小学館 韓日辞典』
 小学館『朝鮮語辞典』の改訂新版。韓国では逐次正書法が改訂されており、辞典もなかなか追いつけないのが実情で、今回のこの改訂新版では正書法はもちろん、語彙の選定、巻末の文法のまとめなども見直されました。
書名も『韓日辞典』と改め、日本における実質的な支配的呼称に従うことで学習者の囲い込みの姿勢を明確にしています。
 白水社の『コスモス朝和辞典』と、この『小学館 韓日辞典』を除けば、日本で普通に入手可能な韓日辞典は、ほぼすべては韓国の出版社で編纂された内容を日本語に置き換えたものです。その点では本辞典が学習者に寄り添ったものであるのは間違いありません。間違いないのですが、あらゆる局面における韓国語から日本語への翻訳に対応した訳語が載っているわけではないので、使用に際してはこれまで同様の注意が必要です。
元の『朝鮮語辞典』では「치사3 [ 恥事 ] 」として「恥ずかしいこと」と名詞のみが見出し語として登録されており、「치사하다」という頻繁に使われる形容詞は見出し語としては登録されていませんでした。
今般の改訂新版『韓日辞典』では 치사 [ 恥事 ] という見出し語ではなく、形容詞として「 치사하다 [ 恥事ー ] 」を独立させ、「①恥ずかしい ②卑しい、けち臭い」と説明しています。この「②卑しい、けち臭い」が素晴らしいです。訳語としての可否については言及を避けますが、より実際に即した意味概念を拾い上げたのは学習者のはしくれでもある管理者としては大きな拍手を送りたいと思います。

改訂前の『朝鮮語辞典』だって役に立たないわけではないんですよ。メルカリや古本屋さんで買うと半額以下です。選択肢として考慮の余地はあります。
『朝鮮漢字音 入門と発展』
 朝鮮語を勉強なさっている皆さん。悪いこと言いませんから、お買いなさい。あたしが勉強してるのは韓国語だしい。朝鮮語じゃないしい、って? ご安心を。それ同じものですからね。
それはいいとして、お買いなさい。漢字語を覚えるのが韓国語の語彙を増やす近道早道、王道、本筋のひとつです。この本にはその道筋がぎっしり詰まっています。
おまけに(おまけなんてレベルじゃありませんが)、韓国語における漢字音だけではありませんよ。中国語やベトナム語、中央アジアの言葉などとの関連についても触れています。韓国語の単語が増えると嬉しいなあ、くらいの気持ちで読み出すと、あら不思議。ついでにいろいろ頭が良くなった気にもなれます。
 東京外国語大学、神田外語大学と連綿と繋がってきた教材がやっと市販の本の形になって入手できるようになりました。冊子としては「朝鮮漢字音の話」というのもがありましたが、建前は非売品でした。本書の前書きにもあるように、最初は手書きとタイプライタ混じりのものでした。管理者の手元にあるのは手書きのやつです。感慨深い。
 朝鮮語学習者数と出版部数、お値段を考えると、今のうちに手に入れないとあとは古本での入手になります。古本はともかく、もしかしたら絶版になっちゃうかもしれない。絶版にしていい本ではありません。買いましょう。韓国語の漢字音についての本として、この水準の本は今後出てこないと思います。市販されて良かった、ほんとうに。
たった数語でカンタン韓国語会話だったり、超簡単一分でハングル、という口当たりの良さはありませんが、地味〜いに滋味に富んでいます。真っ正面から骨太にがつんと対象にぶち当たって、倦まず弛まず、これこそがロックの魂じゃないでしょうか。
『Eメールの韓国語』
 弊サイト管理者が一枚噛んだ「韓国語のメールのサンプル集」です。管理者が日本語原稿作成と文法解説、解題など、もう一人の著者が韓国語部分の原稿作成担当でした。
 従来のメール本と一線を画すのは、何と言っても「こなれた韓国語のメール本文」。じつに実用的かつ、愚直なまでに実践的。変にふざけることもなく、重要な表現には註を附し、言い換え例を提示しています。
 冒頭では分かち書きや敬称などの迷いやすい点についても指針を示し、随所にメールと関連したコラムもいれました。裏表紙の見返し部分には管理者と、もう一人の著者のメールアドレスも明記してあります。是非ご活用のほどを。
 詳しくは管理者オリジナルの「『Eメールの韓国語』目次と内容の詳細なサンプル」「正誤表」をご参照ください。

『暮らしの韓国語単語10,000』
 人間の体で言えば、語彙は筋肉。骨格としての文法や、神経・リンパの経路にあたる発音や文字とか、いい加減に割り当てると結構面白いが、さておき語彙の重要性は一目瞭然。いざとなったら単語を羅列するという最後から二番目のコミュニケーション方法もあります。
 本書は、日常一般の常識として、学校や教科書で習うわけではないけれどみんな知っている、ほんとうにありふれた語彙が盛りだくさんです。購入するなり立ち読みするなりすれば面白さはすぐにわかることでしょう。花札の絵柄、世界の著名人、映画のタイトル、理科や算数や社会科の用語、とにかくなんでもかんでも集めてあって、これらは教科書や辞書で調べて覚える単語ではなく、生活の中で自然に身に付く類の言葉たちです。流行語も含まれているので、ある一時期における韓国語の風俗資料としても面白いです。必須というわけでもないけれど、知らないとけっこう困る単語の数々。お薦めです。
韓国語の文法辞典 3つ
定番と言える韓国語の文法辞典3つです。
管理者は仕事柄、韓国語版を使い分けています。と言うか、調べ物をするときは3つ全部参照します。どれもそれぞれ味わいがあって手放せません。
この3つの日本語版はどれも大変有用です。もし意欲がおありならば、韓国で原書をお求めになってもいいのでは。

 延世大学から出版された白峰子教授の『외국어로서의 한국어문법사전(外国語としての韓国語文法辞典)』の日本語版。文法的な語尾、文型を項目別に配列した文法辞典のお手本です。用語は専門的なものも多く、説明に正確を期そうという意欲が見て取れます。

 韓国の国立国語院が出している学習者向けの文法辞典『외국인을 위한 한국어 문법2 용법 편(外国人のための韓国語文法2 用法編)』の日本語版です。
個々の例文は、その文がどんな状況で使われているかを明示しているため少し長めです。そのぶん理解しやすいと言えるでしょう。
 用言につく「語尾」だけでなく、名詞などの体言につく「助詞」も扱っています。
元の韓国語版には「専門家用(전문가용)」と「学習者用(학습자용)」があります。日本語版はどちらを底本としているのか不明です。3つのうちでこれが最も項目数が多い辞典です。短めの例文が多く、類似項目との比較に力を入れている印象です。

『朝鮮語の入門 改訂版』
 旧版の『朝鮮語の入門』は、冒頭70ページにわたる「文字と発音」についての部分、必須の文法項目、漢字音についての解説など、一部で “朝鮮語の難問” と呼ばれたのも肯けるほど、その内容はストイックなまでに懇切丁寧を極めていました。
改訂版の本書では例文の大幅な見直しがされており、やはり冒頭数十ページの「文字と発音」や、随所に光る話し言葉についての記述が一本筋が通っていて、学習者のかゆい背中をかいてくれます。旧版と同様、入門レベルから先の内容も含まれています。巷のスクールの年間数十回のレッスンでは扱いきれない分量と内容なので、使い捨てではない参考書として一家に一冊をお薦めします。
『外国語上達法』
 文法、語彙、発音。どれをとっても大切な欠かせないもの。習得するには大変な手間が掛かると思っている人が多いでしょう。
この本では、文法や語彙や発音という技術は、その地域なり国なりが帯びている「文化背景(レアリア)」があってこそ意味を持つと強調します。宗教であれ、食事の仕方であれ、あるいは家族構成の在り方、社会一般の通念、はたまた気候風土。そういった「言葉」の背後に横たわり「言葉」そのものをも構成する「レアリア」へのアプローチ無しには、個々の技術は技術のみにとどまってしまいます。すなわち技術だけで組み上げた「外国語」は薄っぺらな作文に過ぎないのだ、と。
 通じりゃいいじゃん式では通じないし、面白くないし、楽しくない。上達のみを目指した語学教育へのアンチテーゼとして見ると、書名もまた趣きがあります。固くもなく柔らかくもなく、やたらに話題が豊富な素敵な本です。ぜひご一読を。
『韓国伝統文化事典』
 韓国の国立国語院から出版されている同名書籍の日本語訳。伝統的な風俗や習慣、生活文化に絞って200余りの項目について図版を多く用いて解説をしています。
日本でも愛好者が増えている 보자기(風呂敷)や、季節折々の祭り、歳時風俗、宗教、衣服など、「朝鮮」という言葉が喚起するイメージを膨らませてくれると同時に、それは多重性をもっているのだと感じることができる内容です。カラーの図版が多くて見て楽しいのが良いです。この種の本は通読するというより、折々に手に取ってゆっくり眺める楽しみも提供してくれます。
『私の朝鮮語小辞典−ソウル遊学記』
 1960年代後半から1970年代にかけて韓国に留学した著者の感性鋭い韓国語エッセイ。三十年以上経った今読んでもまったく色褪せないあれこれ。下宿生活篇、街頭篇、発音篇、罵詈雑言篇、など、一見面白おかしくも韓国語のツボをけっして外さない真摯な目のつけどころと軽妙な語り口。巻末には、これぞ使える韓国語と言いたい索引があります。著者の早逝が今更ながらに惜しまれてなりません。韓国に留学した人間が書いたエッセイとして、本書の輝きは数十年の時を経てもまったく色褪せていません。この時代の匂いを、現代の韓国はいまだにその身にまとっているのだと思います。
『普段着の朝鮮語−私の朝鮮語小辞典2』
 「私の朝鮮語小辞典2」と銘打って刊行された『私の朝鮮語小辞典』続編に位置付けられるものです。俗語や学生言葉、著者が韓国語に関わった中でのワサビの効いたエピソードなど、前著におとらぬ韓国語で表されるお堅くないあれこれの話題が満載です。文法や音の美しさからだけでなく、韓国語は楽しいなあ、と優しく思わせてくれます。巻末にナイスな索引あります。返す返すも惜しい人を亡くしました。でも、こうして作品が残っています。どうかお読みください。
『ハングルへの旅』
 詩人の茨木のり子氏のエッセイ。旧版の朝日文庫版の表紙には色鮮やかな 골무(朝鮮の指ぬき)が配されていて、五十歳を越えてから学び始めた「ハングル」への鮮やかな著者の心の動きを思わせる。著者と同様愛好者の多い朝鮮の詩人尹東柱についての章もあり。
文法も大事だけれど、文法だけが唯一大事というわけでもないのだと、管理者はこの本を読むたび毎に思う。管理者は、東北の言葉と朝鮮語って似てますねという感想なり質問なりを受けることがある。茨木氏も本書の中で同様の感想を抱いているのは面白い。
『ソウル ソウル ソウル−原語で歌う88』
 歌の本、いわゆる歌本(うたぼん)です。出版は1988年。当然古い歌ばかり収録されています。それも戦前から。童謡、民謡、歌謡曲、フォーク、ロック、演歌、いろんなジャンルの歌が盛りだくさんです。これ、今や「懐メロ」というか、資料的な価値すらあります。
どういうものか、韓国の人は古い歌をよく知っていて歌います。つまり、この本はある種の実用書とも言えます。管理者もずいぶんとお世話になりました。楽譜と歌詞(韓国語と日本語訳)が見開きになっているのも見やすくて嬉しいです。韓国語には納得の行く形で振り仮名がふられています。かと言って「歌で覚える」などとケチなことを謳っていないのも素敵です。楽しく歌ってください。
『海峡を越えたホームラン』
 韓国でプロ野球が始まったのは1982年です。ついこの間と見るか、ずいぶん昔と見るか。
本書は、韓国プロ野球創世期に日本から韓国に渡った在日韓国人プロ野球選手のルポルタージュです。内容は古いのですが、当然ながら今に通底している部分が多くあります。野球好き(サッカーよりも野球が好き)にも、おススメです。知っている人は知っている、野球関係の人物も多数登場。
 今のご時世、形は違っても日本から韓国へ海峡を越える人はたくさんいるでしょう。それらの人がこの本に共感できるのか、今はまったく異なった次元の「海峡」があるのか、興味は尽きません。
『朝鮮短編小説選(上)』
 韓国の小説が「K文学」として日本に翻訳紹介されることも普通の時代になってきました。それらの韓国文学の源流のひとつに岩波文庫で触れることができます。
 大村益夫、長璋吉、三枝壽勝の三氏の選になる朝鮮近代の短編小説集。上巻には1920年代から1930年代の作品が収録されています。収録作家は、金東仁、玄鎮健、羅稲香、李箕永、崔曙海、趙明煕、朴花城、姜敬愛、兪鎮午の9人、10作品。作品自体をどうこう評価する以前に、これらの作品が書かれた時代に思いを馳せるのも一興では。管理者は玄鎮健の「運のよい日」が好みです。
『朝鮮短編小説選(下)』
 大村益夫、長璋吉、三枝壽勝の三氏の選になる朝鮮近代の短編小説集の下巻。
収録作家は、李孝石、金裕貞、李箱、金南天、朴泰遠、兪鎮午、韓雪野、金史良、李泰俊、金東里、許俊の11人、12作品。李孝石の「そばの花咲く頃」などは有名を通り越して古典の部類でしょう。古典とは、何度も現代に蘇るパワーを持っているからこそ古典と呼ばれるのです。



 お薦め以外で弊サイト経由で購入実績があった韓国語関連の本

【学習書】

【文化、社会、歴史、運動】

【エンタテインメント、映画ドラマ系の学習書】
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